安藤建築株式会社

こども元気クリニック 石川 院長 × 安藤建築 北川 孝司
アレルギー専門医が選んだ、
シックハウス住宅とは?

北川
先生お久しぶりです。
本日はお時間をいただきありがとうございます。
「こども元気クリニック」は相変わらずお忙しそうですね。私どものお客様にも先生のところの患者さんがたくさんいらっしゃいますし、結構、遠方からお通いになられている方もいらして、いつもいい評判は聞かせていただいております。そこで今日は、最近流行っているお子さんの病気や住環境の健康への影響についてお話をお伺いできればと思います、よろしくお願いします。
石川
よろしくお願いします。

アレルギー対策には住環境が大事。医師が納得した住環境とは?

― 近年増える子どものアレルギー

石川
最近のお子さんについてお話すると、アレルギー体質を持つ子供が増えていますね。特に、花粉症の患者さんがすごく増えています。以前は、子供が発症することはなく、20歳を超えると発症するのが一般的でした。
花粉症以外にも子供が発症することのなかった病気が今では発症してしまうことがあります。
原因はいろいろ言われていますけどね、例えば高度経済成長のとき大量に植えられた杉がいま半世紀を迎えて、大きくなり莫大な花粉を飛ばしているとか、いろんな工業廃棄物によるものだとか…。
北川
なるほど。
石川
いわゆる化学物質もですよね。単に花粉が増えているというだけでなく、子供をとりまく全ての環境に原因があるわけです。特に、子供のアトピーや気管支喘息は相変わらず多いですよね。
これも従来から言われているダニやホコリ、食べ物が原因のアレルギーというだけではなく、全然治らないようなものが出てきていますよね。ですから安藤建築さんがやられているような住環境へのこだわりも、とても大切になってきます。一日の中で長く生活する住環境から改善しないとアレルギーはなかなかうまく治らないことも多いです。従来、採血をしてアレルギーの原因を調べるんですけど、決定的な原因を特定しにくいんですよ。ふと住環境について「引っ越したばかりなんじゃないの?」と聞くと、そうであったりする子供も多くはないけど、いますよね。
北川
なかなかそういう部分は、わかりにくいですよね、先生が患者さんの私生活を全て見られるわけでもないし。それは先生だけでなく医学会としても難しいところですよね。
石川
そうですね。医学会のアレルギー学会でもシックハウスについて話は出るんですけど、実際の治療法がないんですよ。簡単に引っ越せなんて言うわけにいかないですし、空気清浄機もいろいろ出てますけど、あんまり効果的という話も聞かないですし…。
北川
それらのアレルギーというのは遺伝するものなのでしょうか?
石川
アレルギーは遺伝的要素が強いですよ。でも野球選手と一緒で、才能があっても練習しないと開花しないじゃないですか。アレルギーもそれと同じで遺伝している場合、飽和量を超えると発症するものなので、生活環境が重要ということになりますね。たとえば花粉症なんかも、人体が吸収した花粉の量が一定のラインを超えると発症するものですよね。ですから突然発症するんですよ。つまりアレルギーが遺伝しても結局のところ吸収する化学物質の量の問題なので環境が大事ってことになります。
だから、双子でも住環境が違えばアレルギーの出方も変わってきます。さらに、アレルギーの抗原をどのように吸収するかの問題もありますね。抗原には2種類ありまして、食物性抗原、吸入性抗原の二つ。食物性抗原はたまご等の食べ物からアレルギー物質を吸収することです。吸入性抗原は空気などの住環境などですよね。
北川
飽和量を超えてアレルギーを発症してしまっても、突然治ることもあるんですか?
石川
ありますよ。その年の花粉の量なんかも関係しますし。でも、やっぱり一度症状が出たらかなり出やすい体質になるのは間違いないですよ。花粉症ならまだいいんですけど、やっぱり自宅から出る化学物質でアレルギーになるってのが、一番怖いですよね。毎日過ごす場所ですから。
岐阜大学医学部付属病院にクリーンルームっていうのがあります。クリーンルームって本来、白血病など血液疾患のある方が入るんですけど、岐阜大学医学部付属病院の小児科では、アレルギー治療でクリーンルームに入るんです。全身に重症なアトピーの症状がある子が、決められた日数入っていると肌がツルツルになって帰ってくることがあるんです。でも家に帰るとまた発症しちゃうんですけどね。

― 切り離せない住宅業界とシックハウス症候群

北川
なるほど。そういうお話を伺いますと、我々、住環境の大きな要素をしめる住宅に携わっている者としては、本当に大きな責任を感じますね。無論、化学物質には、現代の便利な生活で、それなしでは考えられないくらい多大な恩恵にあずかっていることも事実です。シックハウス診断士の中でもそのバランスを如何にとるかというのは尽きないテーマですね。
しかし、住宅メーカーでは終始“売らんがため”が先行している会社が多く、シックハウス対策にしても、「F☆☆☆☆(フォースター)建材を使っているから大丈夫」や、「自然素材使っています」とかだけで、「これらの対策をしていますのでこれだけの安全な空気環境品質が提供できます」という話は聞かないです。実は私どもでは、完成したお宅全てで空気環境品質をシックハウス診断士協会にお願いして測定しています。それもホルムアルデヒドのみではなく、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレン、パラジクロロベンゼンの計6物質です。全て厚生労働省の示す害のないとされている指針値を大きく下回っていることを証明して施主様に安心してお住まいいただけるようにしています。
実はフォースターのFはホルムアルデヒドのことで、それのみに対する規制なんですよ。ですからその反面、新建材の中にはホルムアルデヒドの代替物質としてアセトアルデヒドなどを使用している場合もあり、それらは逆に増加傾向もみられるんですよね。
石川
すると、シックハウスの被害は減りませんね。
北川
ほんとにこれでシックハウスの被害が増えてしまったら本末転倒ですよ。
しかし、実際これが建築業界の実態ですから、そのへん我々のようにまじめにやっている人間からすると、ちょっと違うんじゃないかなと。でも一般の方からすると、それが“売らんがため”のものなのか判りにくいと思ったので、それならばご理解をいただけるよう結果を数値にして立証するのが一番だと思って始めました。

― 医師の実体験 シックハウス症候群解決の糸口とは

石川
私が安藤建築さんと出会った頃からまた進化していますね。安藤建築さんと出会って長いですが、以前、私は大手メーカーのマンションに住んでいて、自分がアレルギーの専門医なのにシックハウスになってしまいまして。典型的な家に帰ると目が痛いだとか、チカチカするだとかになって…。
家内に「目、痛くないか?」って聞くと「私は痛くない」って言うのでおかしいなと思って。
すぐに調べて自己診断したらこれはシックハウスだと分かって。家の中で一番臭うところをあぶり出せばいいなんて、当時言われたので、夏なのにストーブ焚いたりいろいろやりました。案の定といいますか、そんなことでは全く治らないですよね。それで、これは新しく家を建てようということで、あちこちの大手の住宅メーカー6社だったかな?行きまして。それで、こっちも勉強してシックハウスについて詳しくなって、現地販売員の方にシックハウス対策は何をしているか聞くんですけど答えられないんですよ。そのうち一社にはアレルギー症状がひどい人のために作ったという、既にお客さんが住んでいる家にも連れて行ってもらったんですけど、もう入るだけで目が痛くて。「これ何の対策してるんだ?」ってなりますよね。
そんなとき家内が安藤建築さんのレンガの家が素敵だからって見に行こうということになったんです。初めは「う~ん、なんか嫌だな」と思いつつ行ってみたら、全然目もシパシパ痛くならず…。そして、現場の営業の方がシックハウス対策について、こっちの聞きたいことに対してスパスパ答えてくれてね。これは私が一生懸命調べたことと同じくらいの知識を持ってみえるし、さらに住宅に関してはケタ違いな知識を持ってみえて…とても感動したのを覚えています!
北川
実際に弊社で建てたお家に住んでみてどうですか?
石川
もう体調は全然いいですよ。実は前のマンションに住んでいた時、息子もぜん息が発症しちゃったんですけど、引っ越してからせきがピタっと止まったんです。だから本当は医療の立場からそんなに紹介とかしてはいけないんですけど、こんないい家はないんじゃないかなって思ってますね。
自分自身の体調がよくなっちゃったんで、やっぱり患者さんにも安心してきていただける空間にしたくてクリニックも安藤さんにお願いしました。
北川
ありがとうございます。

想定される未来の変化まで対応。安全な住宅の追求。

― 安藤建築の揺るがない二つの安全定義

北川
我々は安全を大きく二つに分けて考えています。シックハウスに代表されるようなことを「生活環境上の安全」としてもうひとつが「構造上の安全」です。
石川
そうですね、安藤建築さんの考える安全はすごいですね、オーバースペックといいますか(笑) 大地震がきても家だけは生き残るんじゃないかって。勝手な思いもあります。
北川
やはり、家は、命を守るものでないといけないと思っていますので、そこに妥協はできません。
地震もそうなんですが、最近、私が懸念しているのは気候環境の変化なんです。夏の暑さときたらもう尋常ではないですものね。今後日本は確実に亜熱帯化していくんじゃないかって懸念も…。
石川
そうですね。実はここ最近、沖縄では5月から8月にインフルエンザが流行ってるんですよ。
沖縄の医者が5月から8月にかけてインフルエンザの患者さんがいるって言うもんですから、みんなバカにしてたんですよ。だけどその一報があってからずっと流行ってるもんですから。
これは完全に亜熱帯型の傾向なんですね。それが何年も続いてるんですから本当なんでしょうね。
北川
だからそうなっていくと、木材が腐るというのも今までの尺度で考えてはダメなんです。
気候が変わると、昆虫の生態系も大きく変わるんですね。蟻害を及ぼすイエシロアリの生息ラインがどんどん北上してきているのは有名な話ですが、世界には2000種を超えるシロアリがいます。
いまでもちょくちょく毒をもった熱帯系のクモだとか、カミツキガメが国内で繁殖しつつあるなどのニュースを聞きますが、10年先にはどんなシロアリがいるとも限らないくらい気候環境の変化は激しいですよね。そんな蟻害対策として、ハワイでは人体に害のないホウ酸により全構造材を処理することが州条令で義務付けられています。
私どもでも日本初のホウ酸系の認定保存剤、「エコボロンPRO」で防腐・防蟻処理を全構造材に施しています。
石川
他の住宅メーカーさんではどうなんですか?
北川
相変わらず農薬系の防蟻薬がほとんどです。安価に済みますのでね。しかしその効果は5年です。5年後にはまた再施工の仕事が発生しますから。
なぜ5年で農薬の効果がなくなるかというと、揮発してしまうからなんです。その過程で人に影響を及ぼして、シックハウスの大きな原因のひとつになっているんです。
欧米では、防蟻のための農薬使用はほとんど禁止されていますから、主に自然素材でもあるホウ酸が利用されています。全米でも、90%以上がホウ酸で処理されています。またホウ酸は塩と同じように無機物ですから揮発してなくなることがありませんので、水につかったりしない限りは、半永久的にそこにあり続けますので効果も持続するというわけです。
石川
なるほど。
北川
安藤建築のお客様は、すべて地元の方々です。皆さんご近所づきあいの延長で、永いお付き合いをさせていただいております。ですから、今だけのことではなく将来の安全をもできるだけ考えていきたいと思っています。
協力:こども元気クリニック(豊明市) 石川 院長